「ヒロシマ、ナガサキから70年、そしてフクシマ、想いをつなぎ平和を考える」東京公演
「ヒロシマ、ナガサキから70年、そしてフクシマ、想いをつなぎ平和を考える」を終えて
2015年8月29日(土)
開場13:30 開演14:00
YMCAアジア青少年センター (東京 水道橋)
*武井 泉
被曝から70年目の節目、今回のようなイベントに参加できたことは貴重な経験になりました。
それぞれの団体がそれぞれの切り口であの日の惨劇を伝えていて、お客さん視点として原爆について改めて考えさせられただけでなく、演者としてのこれからの課題にも気づくことのできたイベントでした。
また機会があればまた参加したいと思います。
*須藤 得夫
私は、8月29日、東京のYMCAアジア青少年センターで開催された「ヒロシマ、ナガサキから70年、そしてフクシマ、想いをつなぎ平和を考える」の合同朗読祭。「はらんきょうの会」の裏方として参加しました。
はらんきょうの会と親交のある、作家の鶴文乃さんが呼びかけにより、“広島・長崎の被ばく等戦争の記憶、恐ろしさを語り継ぐ”4都県の団体が一堂に会した東京公演は、有志の皆さんのお骨折りもあったと思いますが、素晴らしい企画だと思いました。
私は、舞台裏で拝聴しましたが、それぞれの参加団体は「伝える」という活動に一生懸命なんだなぁと感じました。と、言うのも、リハーサルが終わっても、公演時間ギリギリまで朗読の練習をしている団体や来場者への訴求に気づかい、朗読は表現の仕方で大きな力が生まれると、マイク無しでの演出や照明の効果などに気づかった団体も見受けられたからです。
また、それぞれの団体が朗読を通して「平和」を願う情熱はすばらしいと感じました。元兵士のはがきを基にした朗読や東電福島原発事故の避難者の詩を朗読した団体等。そして、長崎市の永遠(とわ)の会。私は、「河野和子と申します。…….」から始まった朗読。なんとそれは、長崎で被爆し闘病生活の末、亡くなられたお姉さんにささげた、『姉「静香」を見送って』の原作者であった。もし、原爆がなかったら、幸せに暮らせたろうの思いが込められ、その訴えに涙しました。
私たち、「はらんきょうの会」の朗読劇も、2015年版「あの夏の日の記憶 ヒロシマ ナガサキ そして」の朗読では、公演時間の関係で、短縮し抜粋の朗読であったが、欲を言えば、被ばくの体験ばかりでなく、子供の希望も朗読しては、と思いました。と、いうのも、去る8月2日の明野での公演での小学生たちのラストメッセージ。「平和っていいね。」のことばが脳裏に焼き付いているからです。
今年は、戦後70年の節目の年。新聞やその他のマスコミでも平和・原爆に関しての特集が8月には多く報じられ、平和への関心が高まったと思います。被爆体験者の高齢化により、周りからだんだん減っていくなかで、今、誰かが伝えないと誰もが知らなくなってしまう。次世代を担う子どもたちのためにも、原爆の恐ろしさ、そして命の大切さを語り繋げていくことが何より大事なことと思いました。
*野澤真弓
他グループの公演を観て新鮮で自分達も取り入れてみたいと思うものもあり、有意義な時間だった。
自分達がやっている事に対する強い思いもどのグループにも感じられた。
交流会は少しもの足りなさを感じた。もう少し他グループの人達と積極的に話をすればよかったと反省をしている。
また、ぜひこういう機会を作りたいと思った。
*中島せい子
いつの時代においても争いがない平和を願う心が一つになった会場はどのグループもそれぞれのおもむきがあり、参加させていただいた自分を幸せに思う。
たくさんの方々の支えと協力のもとにとても有意義な夏の一ページが刻まれた。
語りつぐ姿勢に共感し、つながりの輪がさらに大きくなっていくことを願う。
小雨降るこの時期にしては肌寒いくらいのすずしい日であった。戦争により、犠牲となられた多くの方々の悲しみの涙なのかも知れない。