映画「何を怖れる」試写会&上野千鶴子さんのトーク報告

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 icon-check-square-o 映画「何を怖れる」試写会&上野千鶴子さんのトーク報告

2015年11月1日(日)
12:30~16:00
筑西市立中央図書館 視聴覚室
映画試写会&トーク

 

 昨年12月、WANより「フェミニズムの交差点ファンド」助成事業 ドキュメンタリー映画「何を怖れる―フェミニズムを生きた女たち」試写会キャンペーンの交付決定通知を受け取り、皆で「やった!!」と歓声を上げてから1年の月日が流れようとしている。

 当初、2015年12月5日試写会開催の予定で会場を確保し、はらんきょうの会恒例の8月の朗読劇公演終了後に準備を本格的にと考えていた。しかし、せっかくの機会、映画を観ただけで終わってしまうのではなく参加者それぞれの思いを語り合える時間を持ちたい、それには上野千鶴子さんにお越しいただいて参加者と一緒にお話をしていただけたらと仲間たちと話し合い、ダメもとでお願いしてみることにした。早速、上野さんにお願いしたところ快くお引き受け下さった。3月中旬のことであった。その後、会場と日時の変更となったが、朗読劇公演の準備(8月2日の定期公演と8月29日東京公演)と並行して準備を進めた。会場の収容人員が120名なので申込み制とし、9月15日の申込み開始から1週間でほぼ定員に達し、多くの方をお断りしなければならなかった。関心の高さに身の引き締まる思いであった。

 11月1日当日、午前会場準備。準備万端整いみなさんをお迎えするばかりとなったが、仲間たちみんな緊張している様子。受付には12:00受付開始にも関わらず早くから「キャンセルがあったら是非参加したい」「立ち見でも良いから」という人が数名。結局134名の参加者となった。10代から80代の幅広い年代層と男性も10名ほど参加。

 映画「何を怖れる」が終わると拍手が沸き起こった。休憩をはさみ上野さんが短い講演をしてくださり、日本女性がおかれている現状と課題を、分かり易くかつ的確そして時に手厳しく指摘、提示してくださった。その後、いよいよ参加者と上野さんとの意見交換の時間となった。映画の感想をと上野さんが参加者にマイクを向けたがしばしの沈黙。しかし50代の女性が口火を切ったあとは次々に手が上り、マイク係の高校生鶴見眞旺君が会場を走り回る。女子高校生、母娘、上野さんの大ファン、そしてもちろん男性、と発言があり、時間が足りないほどであった。上野さんのお人柄か会場は終始和やかであった。
映画を観て話を一方的に聞くだけでなく、一人ひとりが自分の思い考えを伝えることができ有意義な時間となった。

2015年11月21日
加藤由美子