2013年6月28日 明野中学校にて
筑西市立明野中学校にて朗読劇
2013年6月28日(金)
明野中学校コミュニティーホール
1年生約150人と保護者を対象とした家庭教育学級・親子学習会で、朗読劇「あの夏の日の記憶」の出前公演を行った。今年で6回目になる。 今回は生徒たちにより関心を持ってもらおうと、中学1年生の国語の教科書に取り上げられている「いしぶみ 広島二中一年生全滅の記録」を台本に盛り込んだ。持ち時間1時間。前半40分は朗読劇、後半はつくば市在住の鶴文乃さんにお話をしていただくことにした。そして、1年生の鶴見佳緯さんが朗読に参加。 はらんきょうの会と一緒に鶴見佳緯さんが開場に入場すると、生徒達は一斉に「ウォー」と歓声!!同じ仲間が朗読するということで興味津々といったところか。原爆投下直後の惨状、子を失った母親の手記の朗読に続きいよいよ鶴見佳緯さんの朗読となる。下を向いていた生徒達は顔をあげ鶴見佳緯さんに注目する。やはり同年代にはかなわない。 後半は鶴さんのお話。鶴さんは4歳のとき長崎で被爆、お父さんと一番上のお兄さんが犠牲となった。残された家族、お母さんと2人のお兄さんとの生活をお話して下さり、平和な生活を守るために小さなことでもわたしたち一人ひとりができることをする、その積み重ねが大切と話を結んだ。 床に座ったままの生徒達きっとおしりが痛かったにちがいないが、涙を流している女生徒もいてみんなしっかり聞いてくれた。また鶴さんとは積極的に受け答えをする生徒もいて和やかな雰囲気になった。 まずヒロシマ・ナガサキのきのこ雲の下でどんなことが起こったのかを知ってもらうこと、事実を知らせることが大切と思う。中学生のやわらかな心が私たちの思いを受け止めてくれたと期待したい。
加藤記