2016年版 朗読劇 あの夏の日の記憶 を終えて
2016年版朗読劇「あの夏の日の記憶 ヒロシマ ナガサキ そして」を終えて
1998年夏にスタートしました朗読劇は毎回多くの方に支えられて今年19回目の夏を迎えることが出来ました。
2016年の公演を終え、朗読劇にスタッフとして、朗読者として参加したメンバーに感想を聞いてみました。
参加者の声
19回目の公演を、皆様のご支援ご協力で無事に終わる事ができました。
本当に、本当にありがとうございました。
毎年、毎年、無我夢中で取り組んできました。そして来年はなんと、はらんきょうの会にとって一回目の成人式です。(メンバーの多くが2回目を過ぎていますが・・・)正直、ここまで長く出来るとは思っていなかったので、私自身はびっくりポンです。
公演の日は、梅雨が明け真夏の真っただ中、しかも一日のうちで最も暑い時間帯にもかかわらず足を運んでくださる方々、スタッフとしてお手伝いをしてくださる方々がいてここまでこられたのです。
スタッフリーダー 飯島久美子
生活のすべてが家事と育児だった私が、縁あってこの会に入り、気付いたら19年が経っていました。おかげで、平和を脅かす情報にはとても敏感になりました。
朗読は全くの素人なので、作者の思いに少しでも近づくために、台本の原本を読んだり、置かれた状況を鮮明にするために写真集を見たりして、台本の行間に情報を埋め込むことに多くの時間をとります。それでも、体験していない自分には伝えきれません。そこで、ここ何年かは、舞台に立つ前に作者に祈ります。「私の身体を使って語って下さい」と。
気力・体力はあの頃とは比べようもなくなりましたが、今だから出来る事を探して、今後も活動に参加したいと思います。
朗読者 中野 智恵子
夏に朗読をさせてもらうようになってから数年たちました。
その数年の中でも今回の公演はいくつもの新しいことへのチャレンジが多い公演でした。
舞台上の台組みのリニューアル、今までにない照明効果の導入、映像とのコラボ、初のオルゴール曲の導入などなど。
僕はその中の台組みのレイアウトと、オルゴール曲の選曲に関わらせてもらいました。
どうせ僕がやるのだから、今までのものにとらわれずに思いっきりやってしまおうと、ある意味試験的な目論見も持ちつつレイアウトの構成と選曲をやらせてもらいました。
新しいことをやるということは賛美両論生まれることだと思います、何か新しいことをしていくことでささやかなサプライズを足を運んで下さったお客様へ提供していく、そうすることで団体としての可能性も広がりを見せていくのだと思いました。
来年ではらんきょうは20年、今までやってきたことを大切にしつつ、新しいことも取り入れながら進化を遂げていけたらいいな、と思います。
朗読者 武井 泉
今年、挑戦した「ヒロシマの空」は、とても有名なこともあり、たくさんの方々が朗読をされています。参考にいろいろと拝見しましたが、なかなか自分のなかでしっくりくるものがありませんでした。
朗読をしながらいつも、「ただ単に語るだけではなく、それを記した人の思いを蘇らせる」ことを目指していますが、今回は特に難しく、苦労しました。納得のいく仕上がりには至りませんでしたが、聞いてくださった皆さまに、少しでも、当事者の思いを伝えることができていれば幸いです。
この瞬間でも、戦争を近くに、自分のことのように感じ、その体験を、思いを繋いでいくことができればといつも願います。
朗読者 松岡 裕美
今回で、この朗読劇に参加するのも8回目です。参加回数が増えてくに連れて、朗読に対する気持ちも変化していきました。戦後70年を過ぎ、戦争の悲惨さを知る人は減って行くばかりです。
私はこの活動を通して、どんなに命が大切なのか、戦争とは、平和とは何なのかを後世に伝えて行きたいと思います。
朗読者 鶴見 眞旺
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