2017年版 朗読劇 あの夏の日の記憶 を終えて
2017年版朗読劇「あの夏の日の記憶 ヒロシマ ナガサキ そして」を終えて
1998年夏にスタートしました朗読劇は毎回多くの方に支えられて今年20回目の夏を迎えることが出来ました。
2017年の公演を終え、朗読劇にスタッフとして、朗読者として参加したメンバーに感想を聞いてみました。
参加者の声
「スタッフを代表して」
今年も、皆様のご支援ご協力をいただき、公演を終わることが出来ました。感謝申し上げます。
今年はなんと、二十回、二十年なんです。初めての公演が終わった時、二十回まで続けるなんて全く思いませんでした。(一回で終わりと思っていたので)でも今は、語り継ぐことの大切さを知り、私も出来る限り続けて行きたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。
スタッフリーダー 飯島久美子
応援してくださるみなさんのおかげで、はらんきょうの会は20周年を迎えることができました。
朗読劇は、平和の大切さを来場者のみなさんとともに考えるきっかけにしようとの活動ですが、72年前の出来事によせての体験手記を朗読させていただいているにも拘らず、最近は現実世界を語っているようで、より恐ろしい世の中に近づいている気がします。
若い人、新しい仲間とともに戦争の日常への影響を語り続けることにより、ひとりでも多くのひとが、平和の大切さを自分のこととして考える輪が広がってくれればと思います。
朗読者 中野 智恵子
今年も、夏がやって来た。 朗読劇、20年を迎えた今.....
毎年、8月になると、広島・長崎の原爆投下、平和についての話題や各地域でのイベント等がマスコミで伝えられる。この時期になると、「また、夏がやって来た」と、私は実感するのである。
◇伝える
数年前までは、戦争や平和について、「伝えられる」側の自分であったが、今では「伝える」側となり、微力ではあるがスタッフとして活動している。
2017年夏。終戦から72年。そして、「はらんきょうの会」の活動が20年という節目を迎えた記念の年である。ヒロシマ・ナガサキの被ばく体験手記を読み継ぐ朗読劇の公演活動を、20年も続けて来られたことは、とても素晴らしいことである。これも、加藤さんをはじめ、会員の皆さんたちが、戦争体験等を語り継ごうという強い思いで取り組んでいる姿でもある。そして、何よりも、地域の皆さんの力強いご支援・協力があったからだと思う。
◇世代交代
私は、朗読劇のスライド投影スタッフとして今回で2度目である。ここ数年の朗読劇公演は、私が思うに、シナリオの展開と演出効果のためだろうか、フィナーレを飾る朗読のシーンに感動を覚えるのである。そして今、裏方のスタッフとして、今回の上演から、私なりに感じたことや学び取ったことを述べてみたい。
私たちは、戦争を知らない、原爆にあったことのない世代であるがゆえに、朗読者は原爆や戦争にあった人の想いを本人に代わって他の人に伝える難しさがある。だから、被ばくされた方の気持ちを想像する方法しかないと思う。
さて、今回は、これまでのベテラン朗読者に若い世代の朗読者が加わり、以前に増して、朗読者の迫力が感じ取られた、新鮮味のある公演であった。
また効果音や照明そしてスクリーンには、朗読される詩や手記に合わせた写真等が映し出され、人と人とのきずなや愛情の深さも伝えられたように感じた。
◇次世代にバトンタッチ、そしてこれから…..。
今年度の公演を機に、はらんきょうの会の活動は、新しい感覚で次世代の若者たちの意見を取り入れ、団塊の世代の私たちは、これまで育んだ経験を教えながら、共に、今後の活動に期待したい。これからも、本物の朗読が持つ力を実感できる「1945年の夏」を風化させないように語り継ぐ活動を願うものである。
スライド投影担当 須藤 得夫
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